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床暖房のランニングコストのお話。電気とガスの違いって?
2023/11/22
床暖房には色々な方式や製品があります。
床暖房を選ぶ際には、イニシャルコスト(設備費)にだけ着目するのではなく、ランニングコスト(燃料費)も考慮に入れる必要があります。
これらをしっかりと比較し、長期的な目線で選ぶことが大切です。
ただ、それぞれの方式や製品の違い、またその違いによって電気代やガス代がどのくらい変わってくるのかということは比較しづらいものです。
床暖房の仕組みを把握して、ご自身のライフスタイルに適した床暖房の方式や製品を選びましょう。
この記事では、床暖房の製品や方式による電気代やガス代の違いを紹介していきます。
床暖房は、「電気ヒーター式」と「温水式」の2種類があります。
電気ヒーター式は熱源機が必要ないので、設備費を比較的安く抑えることができます。
かつては電熱線で発熱体に電気を通すことにより放熱する方式が主流でしたが、最近では炭素繊維を使用したものや、自己温度制御が可能なPTCヒーターが主流になっています。
PTCヒーターは電流量を適切に調整することで、熱効率をより良くし、ランニングコストの低下につなげてくれます。
また、工事が比較的容易であり、部分的に設置することが出来るというメリットがあります。
そのため、一室だけの床暖房としては機能的ですが、ランニングコストは割高になります。
電気ヒーター式を採用する場合、イニシャルコストとランニングコストを比較して選ぶようにしましょう。
温水式の床暖房は、電気、ガス等の燃料を利用することで温水をつくり放熱する方式です。
使用する熱源機次第で特徴やコストが異なります。
電気を利用する場合の温水式床暖房の設置費用は、例えばエコキュートのように給湯器としての役割も兼ねたものか、床暖房専用機として利用するものか、どちらを選ぶかによって変わります。
エコキュートであれば100万円程度、床暖房専用機であればその半分程度となります。
ただ、エコキュートは床暖房だけに利用するわけではなく、生活に必要なお湯も沸かすことができるため、家全体のランニングコストをカットできる可能性があります。
長期的な目線で見ると、エコキュートのように給湯器としても利用できるものがお得と言えるでしょう。
次に、ガスを利用した温水式床暖房の場合を見ていきましょう。
こちらはガス給湯器でお湯を沸かした温水を床下のパイプに循環させることで部屋を暖める仕組みのことです。
設置費用が安いのに加え、立ち上がりが早いといったメリットがあります。
ランニングコストは電気利用の場合よりも割高になってしまいますが、エコジョーズなどの最新の設備を取り入れれば、ガス利用量が減少し、ランニングコストを削減すること可能です。
ちなみに、多くの部屋がある面積が広い家の場合には、温水式ガス床暖房のほうが割安になります。
ガスのパワーとふく射熱で部屋全体を暖めてくれるので、広いLDKやたくさんの部屋がある場合でもしっかりと暖まるためです。
また、給湯器がコンパクトなのであまり場所を取らないというメリットもあり、マンションでも容易に設置することができます。
床暖房のランニングコスト(燃料費)は各家庭の条件によっても異なるものですが、上記のような傾向があることは参考にしていただけると思います。
床暖房については、利用する規模が大きくなればなるほど、どれほどのランニングコストがかかるかが重要視されます。
そのため、設備費用との兼ね合いの下、コスト計算を忘れないようにしましょう。
また、床暖房は一度施工してしまうと、その交換は困難です。
耐久性も重要なポイントになりますので、専門家に相談してみることをおすすめします。
設備費や燃料費といったコストも考慮して、床暖房を導入し、快適な暮らしを実現していきましょう。
床暖房を導入した快適な家をつくりたいとお考えの方は、ぜひリアライズまでご相談ください。
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