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車椅子でも快適な暮らしを送るために!車椅子に必要な寸法を解説します
2023/11/07
せっかく家を持つのなら、一生そこで暮らせるものが欲しいと考えるのは当然です。
そのためには、家族に何かしらの変化が起こったとしても快適に生活できる場である必要があります。
あらかじめバリアフリーに考慮した間取りを取り入れておくことで、将来ご両親と同居することになったり、家族の介護などが必要になったりした場合でも、家の大改修をしなくて済むのです。
車椅子を使ったことがない方は、車椅子での生活がどのようなものかなかなかイメージしづらいものです。
将来のことを考えてバリアフリー設計の家づくりをする場合は、車椅子でも快適に生活できるような間取りを考えましょう。
そのためにはまず、車椅子の大きさや、車椅子で行動する場合に必要なスペースを理解しておく必要があります。
車椅子の形状・寸法はJIS規格という基準で定められています。
手動の車椅子であれば、その幅は630mm以下、電動車椅子であれば700mm以下となります。
この寸法を考慮に入れたうえで、玄関、廊下、トイレといった設備や通路の幅を考えるようにしましょう。
車椅子が通行可能かどうかは、図面を見ればある程度わかります。
特に、「スロープ」「玄関ドア」「廊下」「トイレ」は注意深く確認するようにしましょう。
例として幅650mmの電動車椅子で考えてみましょう。
車椅子は直角に曲がれないため、この車椅子でスムーズに通ったり曲がったりできるようにするためには、最低750mmの廊下幅が必要となります。
これは必要最低限の幅になるので、さらにストレスなく快適に通行できるようにするためには廊下幅を800〜900mm程度確保しておくことをおすすめします。
※上記の廊下幅は内法(うちのり)での数値です。
「外法(そとのり)」と「内法(うちのり)」の違いはご存じでしょうか?
どちらも良く使う住宅用語ですので、ここで解説していきます。
「外法」とは、建具枠の外側から外側までの寸法のことです。
それに対して「内法」は建具枠の内側から内側までの寸法を指しています。
また、もう一つ重要な単語として「有効幅」があります。
これは、廊下の通行可能となる寸法を意味します。
上記の、車椅子での通行において考えるべき幅は、この有効幅(内法幅)のことです。
実際に人や物が通れるか否か、バリアフリー設計が実現できているかどうかといったチェックにおいては、内法幅での確認が必要です。
ただし、図面上の数値は壁の中央が基準となっていることが多いため、内法とは違う値になっており、そこは注意が必要です。
廊下幅の寸法から壁厚の寸法を引いて内法を確認しましょう。
家族の誰もが健康に過ごせることがもちろん第一ですが、人生には何が起こるかわかりません。
誰にでも車椅子生活を送ることになる可能性があるのです。
バリアフリーを考慮した住宅を建てるためには、住宅のプロに相談するのが一番です。
家づくりに際して何か質問等ございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
リアライズでは家づくりに関するどんな小さなお悩み事や相談事でも、ご質問受付・対応しております。
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