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C値って何?高気密住宅の性能と暮らしやすさの関係
2025/04/14
家づくりを考えるとき、デザインや間取りだけでなく、住宅の「性能」も気になるポイントではないでしょうか?
その中でも、最近注目されているのが「高気密住宅」です。
気密性とは、家のすき間がどれくらいあるかを示す指標です。気密性が高い住宅は、外の空気が家の中に入りにくく、
室内の空気も外に逃げにくいという特徴があります。これにより、冷暖房の効率が上がり、1年を通して快適な温度を保ちやすくなります。
高気密住宅には、次のようなメリットがあります。
1.外気の影響を受けにくい
気密性が低いと、冬にすき間風が入り込み、夏は外の熱気が入ってしまいます。
高気密住宅なら、外気の影響を受けにくく、快適な環境を保ちやすくなります。
2.空気の質が安定
隙間から外気が入ることが少なく、フィルターを通して温度や湿度を調整した空気が室内に入ってくるため、空気の質が安定しています。
花粉症に悩む方にも最適です。
3.音の遮断
隙間の少ないお家は外の音も聞こえにくいお家です。
そのため、外の騒音は聞こえにくく、室内の音も漏れにくくなります。
4.冷暖房の効率アップ
気密性が高いと、エアコンや床暖房の熱が外に逃げにくくなるため、少ないエネルギーで快適な室温をキープしやすくなります。
5.結露のリスクを減らす
すき間が少ないことで、壁の中に湿気が入りにくくなり、結露によるカビやダニの発生を抑えることができます。
日本では、住宅の気密性能を示す指標として「C値(相当隙間面積)」が使われます。
C値は、住宅全体のすき間面積(c㎡)を延べ床面積(㎡)で割ることで算出され、1㎡あたりどれくらいのすき間があるかを示します。
数値が小さいほど気密性が高い住宅といえます。
C値(c㎡/㎡) = すき間面積(c㎡) ÷ 延べ床面積(㎡)
一般的に、C値1.0以下が高気密住宅の目安とされていますが、これは業界内での指標であり、国が定めた基準ではありません。
では、C値1.0とはどのくらいのすき間なのでしょうか?
例えば、延べ床面積が30坪(約100㎡)のお家の場合、家全体のすき間を合計すると100c㎡となります。これは、名刺1枚分
もしくは付箋5枚分ほどのすき間が家全体にあるイメージです。
当社の住宅は、さらに高い気密性能を実現しており、平均C値0.2を達成しています。これは、同じ100㎡の家で換算すると、
すき間の合計がわずか20c㎡ほどになります。20c㎡は、付箋1枚分のサイズです。これは、全国的に見ても高いレベルの気密性能であり、
職人の丁寧な施工と品質管理の積み重ねによって実現されています。
当社では、C値を算出するために気密測定専門の機器を使用し、完成した建物ごとに一棟一棟、現場で実測を行っています。
図面やシミュレーションではなく、実際に建てた住まいで測定したリアルな数値です。
このように実測にこだわることで、確かな性能と安心をお届けしています。
写真のように、測定の様子もご覧いただけますので、ぜひご確認ください。
高気密住宅は、単に「気密性が高い」だけでなく、快適で健康的な暮らしを支える大切な要素のひとつです。
家の中の温度を安定させることで、赤ちゃんや小さなお子様がいるご家庭でも、より安心して過ごせる環境を整えることができます。
当社では、性能とデザインのバランスを大切にしながら、快適な住まいづくりをご提案しています。
気密性について気になることがあれば、ぜひご相談ください。
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