SNSや雑誌で見かける、季節の手仕事やこだわりの道具に囲まれた「丁寧な暮らし」。

自分らしい趣味の時間を大切にする、そんなライフスタイルに憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ家づくりを考えると「何から始めたらいいの？」「趣味のスペースなんて、うちには無理かも…」と、理想と現実の間で悩んでしまうものです。

この記事では、そんなあなたのために、趣味を楽しみながら「丁寧な暮らし」を叶える家づくりのヒントをご紹介します。

気候風土に合った、自然素材を活かした心地よい住まいのアイデアから、信頼できるパートナー選びの視点まで、具体的な事例を交えて分かりやすく解説します。

あなただけの豊かな暮らしを、家づくりから始めてみませんか。

「丁寧な暮らし」と聞くと、完璧な家事やおしゃれなインテリアをイメージするかもしれません。

しかし、その本質は、日々の何気ない瞬間に意識的に手間と時間をかけ、自分なりの心地よさや心のゆとりを見出すことにあります。

それは、朝、挽きたての豆でコーヒーを淹れる時間であったり、庭で育てたハーブを料理に使ったりすることかもしれません。

大切なのは、誰かの真似をするのではなく、自分の価値観に合った「自分らしい丁寧さ」を見つけることです。

無理なく続けられることの中にこそ、心の豊かさは宿ります。

まずは、日々の暮らしの中で「これをしている時が幸せ」と感じる瞬間を見つけることから始めてみましょう。

自分らしい「丁寧な暮らし」を実現する上で、家は単に生活するだけの箱ではありません。

好きなことに没頭できる時間と空間があってこそ、日々の暮らしは彩り豊かになります。

ここでは、あなたの趣味を主役にした家づくりの間取りアイデアを3つご紹介します。

これらのアイデアを参考に、あなたのライフスタイルに合った空間を想像してみてください。

家づくりは、自分らしさを表現する最高のキャンバスなのです。

アイデア1：手芸や料理、DIYに没頭できる「アトリエ・工房スペース」

手芸やパン作り、DIYなど「つくること」が好きな方には、専用のアトリエや工房スペースがおすすめです。

完全に独立した部屋でなくても、工夫次第で快適な作業空間はつくれます。

例えば、キッチン横に少し広めのカウンターを設ければ、調理の合間に手芸や書き物を楽しめます。

また、土間空間は、塗装や木工など汚れや音を気にせず作業したいDIY好きにはたまらないスペースです。

大切なのは、道具や材料をすっきりと片付けられる収納計画と、作業に集中できる照明計画です。

アイデア2：読書や音楽を楽しむ、静かで心地よい「書斎・ヌック」

静かな環境で読書や音楽鑑賞、映画の世界に浸りたい方には、集中できるプライベート空間が欠かせません。

独立した「書斎」はもちろん魅力的ですが、最近では「ヌック」と呼ばれるこぢんまりとした籠りスペースも人気です。

「ヌック」とは、スコットランドの言葉で「暖かく心地よい場所」を意味し、リビングの隅や階段下などの空間をうまく活用して作るスペースのことです。

どちらのタイプでも、落ち着いた色味の自然素材の壁紙を選んだり、優しい光の間接照明を取り入れたりすることで、よりリラックスできる空間になります。

テレワークが日常になった今、仕事と趣味を両立できる空間としても重宝するでしょう。

アイデア3：ガーデニングやアウトドアを愛でる「土間・インナーテラス」

植物を育てたり、アウトドアを楽しんだりするのが好きな方には、室内と屋外をゆるやかにつなぐ空間がおすすめです。

玄関から続く「土間」や、屋内にありながら屋外のように使える「インナーテラス」は、暮らしの幅を大きく広げてくれます。

土間があれば、庭仕事で汚れた長靴や道具を気兼ねなく置くことができ、収穫した野菜の一時置き場としても活躍します。

大きな窓や天窓を設けて、たっぷりの光と風を取り込むのが心地よい空間づくりのポイントです。

自然を身近に感じながら、趣味も暮らしも豊かにしてくれる、そんな贅沢なスペースになります。

「アイデアは素敵だけど、実際にどんな家ができるの？」

そんな疑問にお答えするために、ここからは私たちREALIZEがお手伝いした、趣味と丁寧な暮らしを楽しまれているお住まいをご紹介します。

建築家とお客様が二人三脚でつくりあげた、世界にひとつだけの空間です。

あなたの家づくりの参考に、ぜひご覧ください。

CASE1：都市で光と風を楽しむリゾートの家

共働きの夫婦がそれぞれの時間を大切にしながら、誰ともなしにキッチン周りや中庭に集まってきて会話が弾み、笑顔がこぼれる……そんな羨ましい日常がある住まいです。

特徴的なのはキッチンの造作です。

調理台に比してテーブルを大きく、仲間が集まってワイワイと喋ったり食事を楽しむスタイルを実現。

上部は吹き抜けになっていて、光や風を感じながら暮らせます。

収納や家事動線のご要望にもお応えしました。

CASE2：夫婦の「好き」が詰まった、家事も趣味も楽しむ回遊動線の家

共働きで忙しい毎日を送るご夫婦が目指したのは、「家事の効率化」と「それぞれの趣味の充実」を両立できる住まいでした。

傾斜地を活かした、ビルトインガレージを設けた住まいです。

ウッドデッキの中庭を囲むようにダイニング・キッチンとリビングをL字型に配置し、どこにいても光と風を感じられる気持ちのいい空間としました。

そこから5段ほどのステップを上がると和室があり、さらに2階へとつながります。

このスキップフロアの採用は、暮らしに変化をもたらす効果があり、ワクワク感がいつまでも続く住まいとなりました。

物が自然と片付く収納計画も、心のゆとりにつながります。

効率的な動線が、豊かな趣味の時間を生み出した好例です。

CASE3: 家族の笑顔が溢れる、みんなが快適な家

家族の声が自然と届く、つながりのある暮らし。そんな想いからはじまったお家づくりでした。

完成したLDKは、なんと30帖。

延床面積32坪とは思えないほどの開放感があり、大きな窓からは光がたっぷりと差し込みます。

キッチンに立てば、空間のすべてを見渡せる、やさしい目線の広がりも。

床には無垢材のあたたかさ。天井には抜け感を生む照明計画。

どこにいても、家族の気配を感じられる空間です。

暮らしの中で無理なく片付くように、朝起きてから夜眠るまでの動きに沿って、収納もすっきり計画。

玄関には大きなシューズクローゼット。キッチンには、使いやすいサイズ感のパントリー。

そしてLDKには、壁面いっぱいの収納を。

お子さまのおもちゃも、日用品も、それぞれの居場所があるからこそ、自然と片付けが続く。

“ワンアクションで整う”を叶えた、ストレスの少ない暮らしがここにあります。

外にはYKKのリウッドデッキ。

ほどよく囲まれたデッキスペースは、気持ちのよい陽だまりの中で、家族の時間をのびやかに楽しめる場所です。

開放感と安心感、どちらも大切にしたお家ができました。

理想の家のイメージが膨らんできたら、次はいよいよ具体的なステップに進みます。

しかし、「どの住宅会社に相談すればいいの？」と悩んでしまう方は少なくありません。

家づくりは、パートナーとなる会社選びが成功の9割を占めると言っても過言ではありません。

そこで、後悔しないパートナーを見つけるために、ぜひチェックしてほしい3つの視点をご紹介します。

【視点1】価値観を形にするデザイン力と提案力

「おしゃれな家にしたい」という思いは誰もが持っていますが、その「おしゃれ」の定義は人それぞれです。

大切なのは、あなたの漠然とした「好き」というイメージや、大切にしたい暮らし方を丁寧にヒアリングし、具体的な間取りやデザインに落とし込んでくれる「提案力」です。

経験豊富な建築家は、あなた自身も気づいていなかった潜在的な要望を引き出し、期待を超えるアイデアを提案してくれます。

単に要望を聞くだけでなく、プロの視点で暮らしを豊かにするプラスアルファの提案をしてくれるかどうかが、重要な見極めポイントです。

【視点2】立地を活かす、快適でエコな住宅性能

「快適な家」と聞くと、健康的で心地よいイメージが湧きますが、実はそれだけでは不十分です。

いくら良い素材を使っても、家の性能が低ければ、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。

本当に心地よい暮らしを実現するには、目に見えない「住宅性能」、特に「高気密・高断熱」であることが不可欠です。

性能の高い家は、まるで魔法瓶のように外の暑さや寒さの影響を受けにくいため、一年中少ないエネルギーで快適な室温を保てます。

これは、毎月の光熱費を抑えるだけでなく、ヒートショックのリスクを減らすなど家族の健康にも繋がります。

土地の特性を最大限に活かすためにも、住宅性能の確認は欠かせません。

【視点3】家づくりの基本と信頼性

家づくりは、建てて終わりではありません。

何十年も安心して暮らしていくためには、会社の信頼性が何よりも重要です。

デザインや性能はもちろんのこと、家づくりのプロセス全体を安心して任せられるか、建てた後もしっかりとサポートしてくれるかを見極めましょう。

特に、土地探しや複雑な資金計画の相談に親身になってくれるかは、最初の重要なチェックポイントです。

家づくりの信頼性を見極めるために、次の点を意識して確認してみましょう。

• 初回相談の段階から、丁寧に話を聞き、要望を的確に整理してくれるか。
• 資金計画の提案が現実的で、無理のない返済計画を一緒に考えてくれるか。
• 土地探しや設計、施工までの各工程で、担当者の説明が明確で透明性があるか。
• 工事中の現場見学や進捗報告など、施主が安心できる仕組みが整っているか。
• 建てた後の定期点検やメンテナンス体制が充実しているか。
• 過去の施工事例や実績、口コミなどに一貫した信頼性が見られるか。

地域に根ざし、長年にわたって家づくりを行っている会社は、その土地の気候風土を熟知しているだけでなく、何かあった時にすぐ駆けつけてくれるフットワークの軽さも魅力です。

この記事では、趣味を楽しむ家づくりを通して、あなたらしい「丁寧な暮らし」を実現するためのヒントをご紹介してきました。

大切なのは、SNSの誰かを真似るのではなく、あなたとあなたの家族が心から「心地よい」と感じる暮らしを、住まいという土台からつくり上げることです。

趣味を楽しむための特別な空間、家事が楽になる動線、そして自然素材に包まれる心地よさ。

これらが揃ったとき、家は単なる建物ではなく、日々の暮らしを豊かに育んでくれるかけがえのない場所になります。

家づくりは大きな買い物だからこそ、不安に思うのは当然です。

しかし、信頼できるパートナーと出会い、一歩踏み出すことで、理想の暮らしはぐっと現実のものになります。

まずは完成見学会で実際の家の空気を体感したり、無料相談会で専門家に話を聞いたりすることから始めてみませんか？

私たちREALIZEは、あなたの家づくりへの想いに、真摯に寄り添います。