blog
快適な住まいづくりのために!知っておきたい家の中の熱の動き・伝わり方
2024/03/07
最近では、快適な生活を目指して高断熱住宅を検討している方も多いです。
今回は、高断熱住宅を設計するにあたって知っておくべき熱の動きや伝わり方について解説します。
家の中を、夏は涼しく・冬は暖かい空間にできればとても快適ですよね。
では、そんな快適な空間を作るためにはどうしたら良いのでしょうか。
はずは、熱がどのように動いているかを知ることです。
よく聞く話だと、「暖かい空気は上にあがり、冷たい空気は下に行く」という熱の性質がありますよね。
このように、熱の性質や動きを知った上で高断熱住宅を設計することで、より住み心地の良い家づくりができます。
熱の伝わり方には以下の3つがあります。
冬に熱い缶コーヒーを触って暖かいと感じたり、湯たんぽやカイロに触れることで熱が伝わって暖かいと感じたことはありますよね。
このように、隣接する物質を通して熱が伝わる熱の動き方を「伝導」といいます。
住宅において、外の空気が壁から伝わって室内に入り込んでいくのが、伝導です。
この外の熱や冷気が室内に伝わらないようにする役割を持っているのが、断熱材です。
断熱材によって外気と室内の熱伝導が防がれており、この性能が高い住宅を高断熱住宅といいます。
次に「対流」についてです。
対流とは、空気が動くことでその空気の熱が伝わる現象のことをいいます。
例えば、エアコンの冷暖房は対流によるものです。
エアコンの位置を決める際には室内での対流を考えたうえで設置することで、効率よく室内を温めたり冷ましたりすることができます。
最後に「幅射」についてです。
輻射とは、エネルギーを持っている電磁波が四方八方に放出されて離れたところに熱が伝わる現象のことです。
例えば、宇宙にある太陽からの熱が地球に届くのは輻射によるものです。
太陽から放出された電磁波が地面を温め、大気を温めます。
例えば電子レンジがこの輻射の性質を使って作られた製品にあたります。
パッシブデザインとは、機械に頼りすぎずに太陽の光や熱、風などの自然の力を利用した家づくりのことです。
パッシブデザインを取り入れた家づくりを考えるなら、今回ご紹介した「伝導」「対流」「輻射」の性質を理解して設計しましょう。
熱の動きや性質を知ってうまくコントロールするだけで、より快適な住空間を作れます。
例えば、家中の温度差をほとんどなくし、寒くない浴室を作ることもできます。
夏の日差しで家の中が熱くなりすぎないように設計することも可能です。
熱の動きを効率よく取り入れることで、光熱費などの節約にも繋がり家計を手助けできます。
リアライズでは家づくりに関するどんな小さなお悩み事や相談事でも、ご質問受付・対応しております。
いつでもお気軽にご相談ください!
CONTACT