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屋根や外壁だけじゃない。軒裏の防火対策について
2024/07/22
建物の外壁から屋根の端が張り出した部分の裏側を「軒裏」と言います。
防火という観点において、屋根や外壁だけでなく、この軒裏にも防火対策が必要となります。
今回は、軒裏の防火対策について解説します。
防火において大切なのは、火事の際に一定時間、火が広がるのを防ぐことです。
消防白書によると、火災のうち約95%は15分以内に消火活動が始められています。
火の初期段階で広がりを抑えることができれば、火を早期に鎮火することができるのです。
ちなみに、木造住宅や木材は意外と火に強く、表面が炭化しても内部への燃え移りには時間が必要です。
一方で、鉄は火災による熱で急速に強度が落ち、変形しやすくなります。
近隣の火災が燃え広がる場合、屋根、外壁、開口部、軒裏が最初に炎の影響を受けます。
これらの部分は延焼しやすいため、特に防火対策を徹底しなければなりません。
軒裏の防火対策として、隣接する建物からの飛び火を防ぐために、軒裏を覆う素材に防火性のあるものを選んだり、防火壁を設置したりするとよいでしょう。
軒裏通気口がある場合には、火災時に自動で閉じて火や煙の侵入を阻止できるような防火ダンパーを設置するのも有効です。
防火対策を施すことで、火災の広がりを抑え、建物の被害を軽減することができます。
また、避難の時間を稼ぐこともできるため、住人の安全確保にもつながります。
近隣で火災が発生する可能性に備え、外壁や軒裏など延焼しやすい部分には特に防火対策を施す必要があります。
例え防火地域でなくとも、耐火性の高い住宅を建てることで、安心した生活ができるでしょう。
しかし、効果的な防火対策には専門的な知識が必要なため、住宅のプロに相談することが望ましいです。
住宅のプロと一緒に、もしもに備えた家づくりを目指しましょう。
リアライズでは家づくりに関するどんな小さなお悩み事や相談事でも、ご質問受付・対応しております。
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