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【外構打ち合わせ】K様邸ー空間の輪郭を、外から整える

2025/09/11

こんにちは、REALIZEです。

先日、K様との外構打ち合わせを行いました。

このタイミングは、お住まいの工事もいよいよ終盤。
大工さんの仕事が一区切りつく頃、外構工事がスムーズに進められるよう、
資材の手配や工程のバトンを見越して計画を進めていきます。

▷外構は、空間の“余白”を整える
建物をひと皿の料理だとするなら、外構はそれを受けとめる器のような存在です。
どんなに丁寧につくられた住まいも、外まわりの仕立て次第で、その印象は大きく変わってきます。

玄関へとつづくアプローチ、足元の素材、植栽の重なり。
そこに生まれる“間”や“静けさ”まで含めて、外構は住まいの一部として設計されていきます。

▷中庭という、もうひとつの外構
今回のお住まいでは、建物の内側に設けられた中庭が、外構設計の核となる場所でした。

室内の床とフラットにつながる中庭は、
内と外の境界が溶け合うような、ひと続きの空間として計画されています。

ただし、屋内と屋外ではタイルの性能要件が異なるため、
打ち合わせではそれぞれの用途に適したタイルを並べて、質感や色味の差が出ないよう慎重に選定しました。
写真のように、仕上がりはとても自然で、屋内から見たときの一体感が静かに伝わる空間に。

また、中庭の植栽は夜間にスポットで照らされる設計とし、
白い壁に映る陰影が空間の奥行きを引き立てるよう、照明の位置や角度まで細かく調整しています。

▷建物との“呼吸”を揃える設計
外構の設計は、建物と切り離されたものではありません。

玄関土間とアプローチの素材感、
窓の高さと植栽の配置、
暮らしの動線と屋外の流れ。

一つひとつの要素を対話の中で調整しながら、
全体が自然に呼吸するような空間を目指していきます。

▷完成に向けて、最後の調律を
建物がかたちになった今、
その輪郭をより美しく、自然に仕上げていくのが外構の役割です。

光の入り方、風の抜け方、足元の質感。
暮らしを包む風景が整うことで、ようやく住まい全体が完成へと近づいていきます。

▽“暮らしを包む風景”まで含めて考える家づくりを
私たちは、建物だけでなく、そこに至る風景や流れ、足元の素材感まで含めて住まいを考えています。

「この植栽、大きくなったらどうなるの?」
「お手入れに自信がないんですけど…」
そんな素朴なご質問にも、ひとつひとつお応えしながら、
暮らしの最後のピースを、ていねいに描いていきます。

どうぞお気軽にご相談ください。
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