【設計打ち合わせ2回目】H様邸ー暮らしの輪郭を、模型と図面でたしかめる
▷かたちになったプランとの初対面
この日は、建築家からのファーストプラン提示。
図面と模型を用いて、空間全体の構成をご説明しました。
ヒアリングの際にお伺いしたご要望は、外構計画を含めた住まい全体の構想から、
細かな生活動線や収納計画に至るまで、丁寧に思い描かれた内容でした。
ご要望ひとつひとつにある背景をくみ取りながら、
空間に置きかえていくかたちでご提案をお持ちしました。
▷模型から見えてくる、住まいの関係性
模型という立体で捉えることで、図面ではわかりにくい部分──
たとえば、光の入り方や、隣地との距離感、上下階のつながりなども
たしかめながら確認していきました。
限られた敷地条件の中でも、
自然光をどのように取り入れ、空間に広がりをもたせるか。
それぞれの動線がストレスなく交差できる構成にできるか。
建築家ならではの視点で、見えない輪郭に丁寧に光を当てていくような提案でした。
▷“整える”という価値観がにじむ住まい
ヒアリング前にH様から頂いていたご要望には、
「片付けやすさ」「明るさ」「暮らしの切り替え方」といった視点が随所に見られ、
空間の見た目や性能だけでなく、
“日々の生活をどう整えるか”という姿勢が静かににじんでいました。
だからこそ、建築家との対話の中では、
単に配置する・納めるといった話にとどまらず、
どんなふうにこの空間で過ごすのか──という感覚的な部分までを
一緒に探っていくような打ち合わせとなりました。
暮らし方の優先順位が自然と空間の構成に反映されていく。
そんな設計プロセスの入口が、静かに開かれた回だったように思います。
▽次回に向けて
次回は、今回ご覧いただいたプランに対してのご感想をもとに、
さらなる調整や深掘りへと進んでいく予定です。
今はまだ「図面」であるこの住まいが、
少しずつ、暮らしの“気配”をともなった「空間」へと変わっていく。
そんなプロセスの第一歩を、共に踏み出した時間となりました。