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【お引渡し】K様邸ー対話を重ねた時間が、住まいというかたちに

2025/11/04

この日は、K様邸のお引渡しでした。
長い打ち合わせ期間を経て、施主検査も終え、
すべての準備が整った静かな節目の時間です。

▷ 社内のような打ち合わせを、共に
K様は、建築そのものに深い関心をお持ちの方でした。
設計士との打ち合わせは、時に“社内会議”と見まがうほど、細部にまで意識が向けられ、
設計・仕様ともに一つひとつの選択に根拠がある、強い芯のある住まいづくりが進められていきました。

どこにどんな収納が必要か、どうすれば自然と片付くか、そのために動線はどうあるべきか。
言葉の奥にある“暮らし方”を丁寧に掘り下げながら、設計は進んでいきました。

▷ 導線ごとに、ものの居場所をつくるということ
K様のお家には、見えない工夫が随所にちりばめられています。

ひとつは「散らからない仕組み」をどう設計で実現するかということ。
動線に沿って、必要な場所に必要な収納が用意されているため、
使ったものが自然と“戻るべき場所”へと戻っていく、無理のない暮らしが描かれていました。

もうひとつは、「質感でつくる心地よさ」。

大判のタイルを敷き詰めた床、ステンレスのキッチン、白を基調とした空間構成。
素材や色のトーンを絞ることで、静かで整った空気が室内に流れている、そんなお家が完成しました。

▷ ここから始まる、静かな日常
数々の対話を経てつくられた空間は、
誰かの言葉に頼ることなく、自身の暮らしに自然に応えてくれるような佇まいを見せていました。

引き渡しのこの日から、いよいよ新しい時間が静かに始まっていきます。
K様のこれからの暮らしが、この場所で穏やかに根づいていくことを願っております。





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