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足元に眠る歴史と、家づくりの現実。文化財調査の現場に立ち会って感じたこと。
2026/02/16

調査員の方が丁寧に土を掘り起こしていく様子を眺めながら、ふと思いました。 これから自分たちが一生を過ごす場所の、さらに深い場所には、何百年も前の誰かの暮らしがあったかもしれない。そんな不思議な縁に、少し背筋が伸びるような思いがします。
しかし、一人の施主という立場に立てば、ロマンだけではいられないのが本音ではないでしょうか。
「何か出てきたら、工事はどうなるの?」 「予定通りに引っ越しできるのかな?」 そんな不安がよぎるのが、家づくりのリアルな心境だと思います。
文化財調査のように、専門家が介入し、役所とのやり取りが発生する場面こそ、私たちのサポートの本領が発揮される時です。
施主様お一人では、調査の結果がこれからの工事にどう影響するのか、図面上の判断をどう下すべきか、想像しきれない部分がどうしても出てきてしまいます。
今日の立ち合いでも、専門的な状況をしっかりと把握し、それをどうやってこれからの建築計画にスムーズに繋げていくか。現場の空気を感じながら、私たちは常に「その先」のシミュレーションを繰り返しています。
家づくりは、更地からいきなり家が建つわけではありません。 今日のような調査や、地盤の確認、近隣へのご挨拶など、目に見えない積み重ねがあって初めて、一歩ずつ理想に近づいていきます。
「初めてのことばかりで、どう構えていいかわからない」 そんな施主様の不安を、一番近い場所で受け止めること。
そして、プロとしての知恵を添えて、一つひとつの工程を「確信」に変えていくこと。
今日の現場で土の匂いを感じながら、改めてその役割の大切さを強く実感しました。
家づくりは、土地の歴史を知ることから始まっているのかもしれません。
もし、ご自身の土地で何か不安な工程や、聞き慣れない調査が必要になったときは、遠慮なく私たちを頼ってください。
文化財調査という特別な一日も、数年後には「あの時は驚いたけれど、いい思い出だね」と笑って振り返れるように。
これからも一人の経験者として、皆様の歩みに誠実に伴走していきます。

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